フランス最強? LTE100GB使い放題のfree Mobileを体験

eyecatch image of France free mobile sim card

この記事の要約
フランスの”free mobile”のSIMカードは、 LTE100GB分 の通信をわずか 29.99ユーロ(SIMカード代含む) で提供する驚きのコストパフォーマンスを誇ります。しかも音声通話も「かけ放題」。実際にパリの街なかで使ってみると、ほぼほぼLTEで繋がり、 最高で93Mbpsを記録 するなど使い心地も快適そのものでした。一方、 地下に弱く3Gの実行速度は”かなり遅い” という弱点も明らかに。フランスを旅行する人向けに、”フリー”について徹底解説します。

海外旅行をした時、もし手持ちのスマートフォンで100GB分のデータ通信ができるとすれば何をしますか?しかもスピードは4G/LTEです。WEBで調べものをしたり地図を見たりするだけでなく、twitterやFacebookにたくさん写真や映像をアップロードしたり・・・。カフェでYoutubeの動画を見てもまだまだ余裕があります。

そんな夢のようなモバイル生活が送れる国がフランスなんです

筆 者

夏の旅行でフランスに行きましたので、フランスで最強?の”free mobile”の格安SIMカードを購入して使い倒してきました(^^)。実際の使い勝手はどうなのか、きちんと速度は出るのかスピードの実測データを交えながら検証しました。

“freeモバイル”の特徴

フランスのモバイル通信事情

はじめにフランスのモバイル通信についてお話しますね。フランスには、日本のドコモやau、ソフトバンクのような3つの大手の通信キャリアがありました。そこに「第4のキャリア」として新規参入したのが今回ご紹介する”free”です。
“徹底的な価格革命”をモットーに、大手キャリアに料金で対抗しているのが特徴です。日本でもかつてインターネットへの接続が時間制で料金も高かったころに、ソフトバンクがYahoo!BBというADSLサービスで、低価格&定額通信の世界に風穴を開けたような感じですかね。

MEMO
もちろん、”free”だけでなくフランスの大手通信キャリアも旅行者向けのSIMカードを提供しています。

ここがすごい!LTE100GBのデータ通信

フランスfreeの料金プラン5つのポイント
  1. 外国人もOK!住民向けと同じプランが旅行者でも契約できる
  2. 大容量約2,600円でLTEデータ通信が100GB
  3. かけ放題フランス内の通話が無料(固定電話と携帯電話のいずれも)
  4. SMS無制限フランス内でSMS&MMSが無料
  5. ローミングヨーロッパのほかの国に移動しても25GBまでローミングできる(国内の100GBとは別枠)
screen capture of official website of free in France

freeの公式ページ

フランスで4番目に登場した通信キャリア”free”が提供するモバイル通信は、大手3社と比べてコストパフォーマンスで群を抜いています。なんせ、月に100GBのLTEデータ通信を含んだ音声プランを19.99EUR(約2,600円)で提供しているのですから。しかも、仮に100GBを超過したとしても、速度は制限されますが通信は続けられます。事実上、「データ放題」なわけです。人気が出るのも頷けます。

“free”は、フランス居住者向けと旅行者向けとで料金プランを分けていません。外国人の旅行者であってもフランスの住民と同じプランが契約できます。初回にSIMカードの発行手数料として、プランの料金とは別に10EURかかりますが、継続して利用する場合は、その後は月に19.99EURがクレジットカードに請求されます。

旅行の場合は1か月未満の短期滞在が多いでしょうから、SIMカードの発行手数料を含めて「freeは29.99EUR(約3,900円)かかる」と考えておけばよいでしょう。ですから、この3,900円が旅行の通信費に見合うかどうかを検討すれば良いわけです。2日や3日の短期滞在では日本のキャリアが提供するローミングや、Wi-Fiルーターをレンタルした方が安くすむケースもあると思います。一方、1週間ほどのフランス旅行であれば、間違いなく選択肢に上がってきます。単に料金だけでなく、「LTE回線を(ほぼ)使い放題」という使い勝手も比較する際に見過ごせないポイントです。

ここまでデータ通信の話をしてきましたが、それだけではないんです!この記事で紹介している29.99EURの料金プランは、いわゆる電話の「かけ放題」まで含まれています。フランス国内では、相手が固定電話か携帯電話かを問わずに、無料で通話ができます。同伴者がいる場合、現地の携帯番号があると、ちょっとした別行動をとったり待ち合わせしたりする際に重宝するんですよね。同じことをお互いがローミング状態で電話するとものすごく高くついちゃうので、こうしたシチュエーションでは現地SIMカードが活躍できますね。

さらに!なんとフランス国外でのローミングにも対応しています。ヨーロッパであればfreeのSIMカードがそのまま使え、通話もデータ通信もできます。フランスを出ると速度は3Gに抑えられますが、これまた十分過ぎる25GB分のローミングデータ通信が付属します。しかも、この25GBはフランス国内のLTE100GBとは別枠の扱いです。

何だかもういたれに尽くせりですね 😛

自動販売機でSIMカードを即時発行

free kiosk of free mobile

街中に設置してあるSIM発行の自販機(free社webより引用)

今のところfreeのSIMカードは、街中に設置してあるキオスク(自販機)を使って購入します。どういうわけか、パリの主要なCDG(シャルル・ド・ゴール空港)やORY(オルリー空港)にはこの端末がありません。このため、パリに着いてすぐにSIMカードを入手するのが事実上、困難です。

ほかの大手キャリアは空港の中で旅行者向けのSIMカードが買えるのとは対照的です。なぜ最も需要が見込める空港内に無いのか?既存キャリアとの縄張り争いなのか?理由は分かりませんが、空港で買えないというのは旅行者にとってはデメリットですね。

いずれにせよ、入国後にすぐに使えないというのは念頭に置いておく必要があります。街なかで買えるといっても、誰もが空港から自販機に直行できるわけではないでしょう。まずは荷物を置きにホテルまで向かうその途中でも、グーグルの地図を開いたり、乗換案内のアプリを使ったり、メールチェックをしたりとインターネットに接続したい機会は少なくないはずです。こうしたSIMカード購入までの「つなぎ」をどうするか事前に検討されておくことをおすすめします。

もっとも、空港には一応、無料のWi-Fiがありますし、電車の乗り換えぐらいでしたら事前に調べておけば済む話しではありますが・・・ 🙁

SIM発行機はどこにある?

screen capture of free mobile in France where kiosk located

赤い印がフランス全土に設置してあるfreeのキオスク場所 (C)google

キオスク(自販機)が置いてある場所は、こちらのfreeのサイトに地図で表示されています。赤い丸印が、キオスクの設置場所です。こうしてみるとフランス全土にくまなく置いてあるのが分かります。パリに寄らずに直接、フランスの地方都市に向かう人も問題無く買えそうです。

screen capture from free mobile where Kiosk located in center of Paris

パリ都心にあるキオスクはそんなに多くない(赤丸)(C)google

こちらはパリの都心にあるキオスクです。日本からの旅行者の多くはまずはパリに入るでしょうから、都心のどこにあるかが重要になってきます。

ほかのブログでよく取り上げられているのは、ルーブル美術館からほど近い「フリーセンター(携帯ショップ)*1」です。ドコモショップのような場所ですね。ここでは、整理券を取って端末機の前に並びます。操作が分からなければショップのスタッフに助けを求めることもできます。時間帯によっては混んでいるとの情報もあります。

地図をよく見るとほかにも赤丸がいくつかあります。これらは、コンビニやデパートなどの建物を間借りして端末が置かれている場所です。日本で言うコンビニ内にあるATMや、ロッピー端末のような扱いですね。説明してくれる専属のスタッフこそいませんが、できることは同じですし、行列ができていることはまずないので、フリーセンターに比べて早く発行できるメリットがあります

要するに、自分の滞在先から近い場所、交通のアクセスが良いところで買えばいいだけです。有名な凱旋門やサクレ・クールの近くにもキオスクがありますので、観光のついでに立ち寄ってもいいですね!

私はバスティーユ広場の近くに宿を取ったので、公園前の小さなコンビニの中にあるキオスク*2を目指しました。

*1 Free center, 8 RUE DE LA VILLE EVEQUE,75008 PARIS (営業時間: 月~土 午前9時から7時半まで)
*2 172 RUE DE LA ROQUETTE 75011 PARIS


実際にSIMカードを発券してみた

ホテルから自転車をこぎこぎ目的のコンビニまで向かいました。外観を撮り忘れていたので、Googleストリートビューで代用します。

真ん中の黄色い幌のあるコンビニにキオスクが置いてありました。ちなみに店の外や窓にはフリーの「フ」の字もありません。たまたま通りを歩いても気づく術はありません。知る人ぞ知るスポットですね(笑)。

店に入ると雑誌が並んでいて一見するとキオスクなど無さそうでしたが、レジの脇にこれまた目立たない場所にひっそりと置かれていました。朝だった影響もあるのか、店にほかの客はおらず、当然、並んでいる人もいなかったのですぐに購入できました。

徹底解説!端末の使い方

なぜ英語で表示ができないんだ!と怒ったところで、そこはフランス。フランス語オンリーです。基本的には、続行ボタンを押していけば最後までたどり着くのですが、書いてあることがまるで分からないのは不安です。ここからは、端末に表示される実際の画面をもとに1ステップごとに解説していきます。とはいえ予め予習しておけば、そんなに難しい場面はありません。この記事が少しでも参考になることを願います。(端末の画面は2017年7月当時のもので、現在は変更されている可能性もあります)

端末に向かう前に
次の事項をあらかじめ調べておくとスムースですよ

  1. フランスでの滞在先の住所と郵便番号(特に郵便番号も必要な点に注意!)
  2. メールアドレス
  3. クレジットカード (VISAかMASTERのみ。AMEXはダメ!)
  4. クレジットカードの4桁の暗証番号(PINコード)
  5. 自分のスマホが対応しているSIMカードの大きさ(MicroやNanoなど)
capture of free mobile kiosk

プランの選択画面(クリックで拡大)

最初に料金プランを選びます。freeには月額料金が2EURというさらなる激安プランもあるのですが、ここではLTE100GBのプランを選択するために右側のボタンを押します。

screen capture of free mobiile kiosk

必要な情報の確認(クリックで拡大)

この先のステップでメールアドレスの入力と決済のためのクレジットカードの挿入が求められますので、その確認です。問題なければ赤い「継続」ボタンを押します。なお、クレジットカードは、VISAかMASTERカードのみ使用できます。AMEXやJCBはダメですので注意でしてください。

screen capture of free mobile kiosk

有効期間の選択(クリックで拡大)

SIMカードの有効期間を「期間なし」と「1か月限定」から選びます。1か月を超える長期滞在の場合は「期間なし」を選ぶと、毎月19.99EURがクレジットカードに継続して課金されます。旅行者の場合は、「1か月限定」を選択しておくのが無難です。課金は1度きり、つまり1か月ぽっきりの利用で自動的に解約されます。(予定が変わって滞在が1か月を超える場合は、継続課金に変更することもできます)

screen capture of free mobile kiosk

好きな電話番号を選ぶ(クリックで拡大)

音声通話で使う電話番号を選びます。07で始まるフランスの電話番号が10個表示されます。この中から自分が好きなものを画面をタッチして選びます。番号を選択したら、右下の赤いボタンを押して次に進みます。なお、ここで選んだ電話番号は、すべての手続好きが終わった後にSIM発行機から出てくるレシートにも書かれていますし、SIMカードを挿入したスマートフォンでも確認できますのでメモしなくても大丈夫です。

screen capture of free mobile kiosk

SIMカードの大きさを選択(クリックで拡大)

発行するSIMカードの大きさを選びます。MiniとMicro、それにNanoの3つのサイズの中から自分のスマートフォンに適した大きさを選びます。iPhoneの場合、iPhone5以降はNano Simを使いますので、右側のNano Simを押します。

screen capture of free mobile kiosk

ここで一旦、注文内容の確認をする(クリックで拡大)

ここで一旦、これまでに選択してきた注文内容の確認です。料金プランやSIMカードの大きさが正しく反映されているかチェックします。料金は、19.99EURとSIMカード代10EURであわせて29.99EURと表示されているはずです。問題なければチェックボックスを押した上で、続行ボタンを押します。

screen capture of free mobile kiosk

改めて料金の確認と支払手続きへのボタン(クリックで拡大)

再び契約内容の確認です。金額が29.99EURと表示されていることを確認し、赤いボタンを押すと次はクレジットカードを使った料金決済の手続きです。

screen capture of free mobile kiosk

決済画面(クリックで拡大)

where you insert credit card in free mobile kiosk

ここにクレジットカードを入れる(クリックで拡大)

SIM発行機の右側下部にカードを入れる場所があります。ここにクレジットカードを挿入します。このカード決済の端末は、フランスの駅や小売店でよく見る形状のもので、初めにフランス語か英語か言語を選択し、次に4桁のクレジットカードの暗証番号(PINコード)を入力します。正しい暗証番号が入力されると、写真のようにカードを抜くよう表示されます。

screen capture of free mobile kiosk

性別の選択(クリックで拡大)

決済が終わると次は利用者登録です。まずは性別を選びます。アイコンで一目瞭然ですが、左側が男性、右側が女性です。

screen capture of free mobile kiosk

名前の入力(クリックで拡大)

名前をアルファベットで入力します。左側のボックスにファーストネーム、右側に苗字です。名・姓の順です。

screen capture of free mobile kiosk

メールアドレスの入力(クリックで拡大)

メールアドレスを入力します。タイプミスに注意して確実に入れましょう。

screen capture of free mobile kiosk

郵便番号と住所の登録(クリックで拡大)

いよいよ最後のステップです。フランスでの住所を登録します。日本の住所は登録できませんので、必ずフランスにおける住所(滞在先)を入力します。旅行者はホテルの住所と郵便番号を予め調べておくとスムースです。まずは5桁の郵便番号を入力します。すると、該当する住所の候補が一覧で表示されます。候補の中から番地などを絞っていけば住所の入力が完了します。なお、住所を直接キーボードで打ち込むことはできませんので、必ず郵便番号が必要です。

screen capture of free mobile kiosk

おめでとうございます!(クリックで拡大)

画面にフランス語でおめでとうございます!と表示され、手続きが無事に完了したことを示しています。この先にもう1つ画面ありますが、SIMカードを受け取ってくださいというだけの画面です。

screen capture of free mobile kiosk

SIMカードを受け取ってください(クリックで拡大)

SIM発行機の下にある受け取り口からSIMカードの付いた台紙とレシートがでてきます。ここで出てくるレシートは、電話番号など大切な情報が書かれていますので大切にとっておきます。

sim card of free mobile in France

自販機を使ってfreeのSIMカードを発行できた

台紙からSIMカードの部分を手で取り外し、使用するスマートフォンに挿入します。なお、このSIMカードにはPINロック(暗証番号によるロック)がかけられています。スマートフォンを起動した際に求められますので、台紙の左下に書かれているPINコード数字4桁を入力します。

文字で順を追って説明すると長くなりましたが、機械の前に立ってから5分もあれば最後のステップまで進めると感じました。


スマートフォンの設定

無事にSIMカードを入手できれば後は簡単です。ユーザー側でする作業は、SIMカードをスマートフォンの本体に挿すことぐらいです。

iPhoneの場合は、本体の横にSIMカードを入れるスロットがあります。スロットには小さい丸い切り抜きがありますので、iPhoneを買った時に付属していた小さいピンで、この丸い穴をグググ~っと押し込みます。するとスロットが押し出されてトレイが出てきます。トレイにもともとおさまっていたSIMカードを取り出し、freeのものと交換します。SIMカードやトレイはとても小さいので、作業する際には無くさないように落ち着いて行ってください。外で落とすと本当に厄介です!言わずもがなですが、もともと使っていたSIMカードは帰国まで大切に保管してくださいね。

APN setting of free mobile sim card

APN設定画面(iPhoneの場合は自動設定)

通常、新しいSIMカードを入れた時に必要になるAPN(実際に通信に必要な情報)は、iPhoneの場合は自動で設定されます。参考までにfreeのAPN情報を載せていますが、特にユーザー側で何かを設定する必要はありません。ですから、実質的にはSIMカードをさして4桁のPINコードを入力するだけですぐに使い始めることができます。

また、この自販機で買ったSIMカードは、すでにアクティベーションが済んでいます。ほかのキャリアの場合は、端末にカードをさした後に、ショートメッセージを指定された電話番号に送り、カードの利用開始を通信会社に通知する作業(=アクティベーション)が必要なこともあります。そうした煩わしい手続きなしに使えるのは、慣れない人には嬉しいですね。

テザリングも使えたよ!

capture of iPhone tethering

テザリング(ネット接続の共有)もできる

外でパソコンを使う便利なテザリング機能も標準でちゃんと使えます。(キャリアによってはこの機能は無効化している会社もあります)

テザリングは、インターネット接続をほかの端末と共有することです。この機能をオンにするとそのiPhoneは、Wi-Fiのアクセスポイントのように振る舞います。インターネットを使いたい端末からそのアクセスポイントにつなげばネットが使えるようになります。パソコンでの利用の際は、freeのSIMカードを入れたスマホをUSBケーブルでパソコンとつなぐことでもテザリングできます。

テザリングが使えるので、たとえば家族旅行やお友達との旅行で節約することもできます。全員がfreeのSIMカードを買わなくても、お父さんがSIMカードを1枚買えばよいのです。残りの家族は、ネットが必要な時に、テザリング機能でお父さんのスマホに接続。やや手間はかかりますが、こうするとお金をかけずにみんながネットを利用できますね。

実際に使ってみてどう?通信速度のレビュー

この章では格安の”free”SIMカードが実際に使えるのか?という最も重要なことを検証します。どんなに安くても通信速度が遅くて使い物にならなければ意味はありません。

結論から言うと、今回の夏の旅行はちょうど1週間ほどの滞在だったのですが、 ほぼ日本の通信環境をそのまま持ち込んだかのように快適に使えました。 

まずLTE(4G)ですが、2017年7月時点でパリにおけるカバー率はかなり高まっているようで、地上にいる限りは、”ほぼほぼ”LTEで繋がります。そして、LTEで繋がってさえいれば、速度はとても優秀です。私がスマホのアプリで計測したところ、下り(ダウンロード)は最高で93Mbpsを記録した場所もありました。振れ幅は大きいのですが、余裕で数十Mbpsは出るので、WEBサイトを見たりSNSでメッセージをやりとりしたりといった一般的なインターネットの利用は快適そのものです。

上り(アップロード)については、一部で16Mbpsを観測した場所もあったものの、ほとんどの場所が約10Mbpsで頭打ちとなりました。計測アプリの挙動を見ていると、どうも感触的には、上りは10Mbps前後でリミッターが設定してあるような気がします。実力としてはもっと速度が出るにもかかわらず、一部のヘビーユーザーが回線を独占してしまわないよう速度を制限している可能性もあります。

○○Mbpsと言われても実感がわかない方もいらっしゃると思いますので、私なりの目安を申し上げると、10Mbpsもあればおおよそスマホで使う分には十分すぎる速度です。ただ、業務などでテザリングを介してパソコンから1GBや2GBといった重いデータ(動画など)をアップロードする際は、ストレスを感じるかもしれません。

注意して頂きたいのは、今話しているのは上り(アップロード)の速度のことです。下り(ダウンロード)はリミッターがかかるような挙動もなく十分すぎるほどの速度が出ましたので、「Youtubeで動画を見る」や「VPNで自宅のパソコンにつないで動画をダウンロードする」といった場面でも快適に使えました。

ただし!大きな弱点も浮き彫りになりました。3Gにフォールバックする(切り替わる)といきなり速度が激しく遅くなります。これは、3GはそもそもLTEに比べると通信速度が遅いので当たり前のことですが、それだけでは説明が付かないぐらい”激減”する印象を受けました。3Gの規格上の速度は最大で14Mbpsほどあり、日本では実行速度でも1Mbps~2Mbpsぐらいは出ます。

free mobileの場合、一度3Gになってしまうと速度は1Mbpsに遠く届かず、200~300kbpsほどしか出ないことが少なくありません。体感的には、日本の3Gの半分もいかない印象です。パケットが「詰まった」ような感じというと分かる人には分かるかもしれません。しかも、パリでは、地下のほとんどの場所が3Gでしか繋がりませんでした。freeで3Gに切り替わると、正直なところWEBサイトの閲覧すらままならないぐらい遅いです。初めに「地上にいる限りは快適」と前置きしたのはそのためです。このあたりは、エリアの拡大が進むのを待つしかありませんね。

もっとも、freeの名誉のために付け加えておくと、私はもう1台のiPhoneでは、大手キャリア「orange」でローミングしていたのですが、こちらも地下は電波が弱く、頻繁に3Gに落ちていました。地下でのエリア拡大は、フランスのキャリア全体の課題とも言えますね。


パリ首都圏

この章では、通信速度の計測アプリ「Speedtest」を使って、街なかでの実測値を写真とともに紹介します。なお、あくまでも旅行だったので、地点ごとに複数回計測を実行し平準化はしておりません。計測地点も特段の狙いはなく、あくまでもぶらり旅の途中で気が向いた時に測りましたので、「参考値」とお考えください。おおまかな速度の傾向はお分かり頂けると思います。

39 Rue Geoffroy Saint-Hilaire Paris

39 Rue Geoffroy Saint-Hilaire

screen capture of SPPEDTEST at Parisパリ動植物園近くのレストランです。下りは70Mbpsを超えています。
Place du Pantheon Paris

Place du Pantheon

screen capture of SPPEDTEST at Parisパンテノン周辺です。ここは地上ですがスポット的にLTEがつながらず、3Gに落ちました。しかも速度も非常に低速です 😥
15 Rue de Vaugirard Paris

15 Rue de Vaugirard

screen capture of SPPEDTEST at Parisルクセンブルグ公園です。今回計測した中では最速の93Mbpsを記録しました。爆速です 😆
37 Rue de la Bucherie Paris

37 Rue de la Bucherie

screen capture of SPEED TESTシェイクスピア書店の前です。ここも地上ですが3Gでしかつながらず、残念な結果に。
Place d Italie Paris

Place d Italie

screen capture of SPPEDTEST at Paris地下鉄「Place d Italie」駅のプラットフォームです。地下はほとんどが3Gになってしまいます。3Gですが珍しく下りは1Mbpsを超えました。ただ上りが極端に遅くWEBを見るのも一苦労です
screen capture
screen capture of SPPEDTEST at Parisオルリー空港からパリ都心に向かう高速道路です。移動中の車内で計測しました。快適です 😀
Pont d lena Paris

Pont d lena

screen capture of SPPEDTEST at Parisエッフェル塔からほど近いトロカデロ公園近くのバス停です。合格点ですね 😛
Champs Elysees Paris

凱旋門

screen capture of SPPEDTEST at Paris有名な観光地・凱旋門です。上りも下りも速いです 😉
12M Place Leon Blum Paris

12M Place Leon Blum

screen capture of SPPEDTEST at Parisfreeのキオスクがあった雑貨店の近くです。freeのSIMを入れたiPhoneに別のiPhoneからテザリングして速度を測りました。テザリングのオーバースペックを入れても十分速いですね 😀

地方都市ニース

パリを離れ、リゾートで有名な地方都市、南部のニースでも測ってみました。パリだけでなく地方でも、「地上にいる限りは」ほぼほぼLTEに繋がり快適でした。

Eze France

Eze

Screen capture of SPEEDTESTコート・ダジュールの美しい海を臨む海岸沿いです。上り下りとも快適ですね


番外編・モナコ

モナコは、ニースのすぐ隣に位置する世界で2番目に小さな独立国です。”free”はヨーロッパ内であれば、速度こそ3Gに落ちますが25GBまでローミング扱いのデータ通信ができます。今回、そのテストにもなるかなと思ったのですが・・・、現地のモナコテレコムには繋がらず2日間の滞在中はすべて”free”の電波を拾ったままでした。
詳しくは調べていませんが、モナコは幅が東西に3キロほどしかありませんので、国境近くのフランス側に建てられた電波塔の電波がそのまま来ているのでしょうか。いずれにせよ、モナコでもLTE通信ができましたので良しとしましょう 😆

MONTECARLO Monaco

モンテカルロ

Screen capture of SPEED TESTピクトグラムをみると電波は弱いものの速度は十分に出ています

まとめ

今回のフランス旅行でfreeのSIMカードを購入したことは、「大正解!」という結論です。地上にいる限りは、”ほぼほぼ”LTEで繋がり、スピードも快適そのものです。海外では、日本の環境と比べて通信速度にイライラすることも少なくないのですが、ことfreeのSIMカードについてはそうしたストレスを感じる場面はほとんどありませんでした

フランスのLTE事情について書かれた2015年ぐらいの記事を読むとそのカバー率の低さを指摘するものが目立ちますが、地上についてはここ数年でずいぶんと改善しているようです。

私はWi-Fiルータをスマホに加えて持ち歩くことがどうにも苦手です。ルータそのものは小さいですが、それでも荷物が増えてしまうのと充電の管理が煩雑になってしまうからです。ですから、スマホだけで通信ができる現地キャリアのSIMカードを好んで使います。これまで様々な国でSIMカードを買ってきましたが、ここまでコストパフォーマンスに優れたものは初めてかもしれません。ただし、「地下に弱い」というウィークポイントは確かにあります。

また、今はそれが当たり前のなので気になりませんが、今後は「街なかで自販機を探して買う」という手間が、利便性という点でデメリットになってくるのかもしれません。最近は日本で事前に入手できる海外もSIMカードも増えていますので・・・。せめて空港で買えるようにしてもらいたいですね。

そのあたりをちゃんと認識して許容できるのであれば、誰にでもおすすめできる格安SIMと言えるでしょう。

4 Comments

あき

この記事見てフランスでfreeのSIMカード買いました!
はじめまして!
質問なのですが、現在私はバルセロナにいます^_^
ただfreeのSIMカードが使えないので、何か契約内容を変更する、設定などがあるんでしょうか?

返信する
BAO

ちょっと状況が漠然としていてよく分からないのですが、お使いの端末はSIMロックは解除されてますでしょうか? フランスでは問題なく使えていたものが、スペインに移動したら使えなくなったということでしょうか?? ローミングは標準サービスですので特に契約変更などは必要ないと思います。

返信する
mm

はじめまして!
記事がすごくわかりやすくて助かりました!
質問なんですがテザリングの料金は発生しないのでしょうか??
後3台くらいなら平気でしようか。ら?
よろしくお願いします!

返信する
BAO

こんにちは。テザリングは追加料金なしに利用できました。同時に接続できる台数は、freeとは関係なく、親(接続を受け付ける端末)となるスマホのチップにもよって変わってきます。一般的に10台ぐらいまでなら性能的に問題ないのじゃないでしょうか。もちろん、1つの回線を分け合うわけですから、激しくデータ量を使う通信をしている人がいればほかの人は遅くなります。この旅行の時はカフェでiPhone7を使って4台まで同時接続しましたが、問題なかったですよ。

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