水冷パソコンで「工場萌え」

パソコンを新調するというビックイベントがありました。物持ちが良いといえば聞こえはいいですが、DELL製のメインパソコンも5年目に入りずいぶんと陳腐化してきたからです。普段使いには良いのですが、動画の編集など思い処理はさすがにつらくなってきたので、流行りのトレンドをおさえた新しいものに買い替えました。

魅せる水冷が流行り?

どうやら自作パソコンの業界では、パーツが「光る」ことが定番になって久しいらしいのです。

そういえば、[su_highlight background=”#efd62b”]LEDライトで光るファン[/su_highlight]なんてものは昔からあった気がしますが、当時は文字通り「色物」扱いだった記憶があります。第一、光ってどうするの?という思いを払拭できまません。う~ん、けばけばしくて下品だな・・・という具合に。実際に、一部の熱心なファンの支持はあったものの、そんなに売れてなかったと思います。

もはや構造美を追及する職人技

時は流れ、今や自作パソコン用のケースでは、側板に透明のアクリルをあしらい内部を見せる(魅せる)ようにしたものがすっかり市民権を得たようです。それでもなお、さしたる興味は沸きませんでした。ところが、SNSで最近の水冷パソコンの写真を見てからというもの、すっかりと考えが変わりました。

どうですか?素敵でしょ? “watercooled pc”で検索すればいくらでも出てくるこうしたパソコンたちです。不透明なマットカラーの冷却水、水を貯めるタンク、直角に曲がったホースの取り回し方・・・、なぜだか妙に惹かれこの感じ・・・、あれだ!夜の照明や重厚な配管、そしてタンクの構造美に男の子がロマンを覚えるいわゆる「工場萌え」に似た感覚です。

自作パソコンは、ただ単に光って目立つという暴走族よろしくの世界観を脱して、今や視覚に訴える「構造美」で勝負するステージまで進化していたのです。

水冷パソコンを新調へ

というわけで、今までどこかバカにしていた光るパーツへの抵抗感は薄れました。さっそく、内部を見せる「構造美」パソコンを新調することにしました。

ただ、私には水冷パーツを組み合わせる技術も気力もありません。横着して完成品が欲しいのです。
調べるとカスタマイズパソコンという括りで少々お値段は張るのですが、売られていることがわかりました。

もう一つ問題があります。今は仕事でソウルに駐在していまして日本に帰るにはもう1年ほどあります。パソコンのような重量物を日本のショップから取り寄せるのは、送料や関税の面で現実的ではありません。できれば避けたいのですがソウルで買うほかありません。

韓国におけるパソコンや自作パーツの価格は、人口が少なくマーケットが少ない影響もあるのでしょうか、日本やアメリカと比べるとずいぶん割高です。プロのゲームリーグが発達していてパソコン市場も盛り上がっている印象はありますが、パーツの価格はおおむね日本の1.2倍~1.5倍もします。

ただ、高いと嘆いていても仕方がないので、価格には目をつぶって比較的大手のパソコンショップに発注しました。

ちなみにPreflowという会社で、ゲーム大会などへの納品実績が多いようです

筆 者

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もととなる機種はRE76W。ベースモデルからメモリやグラフィックカードを変えて、冷却水の色を黄色に変更します。こんなにファンがたくさんあるのはあまり好きではありませんが、既製品なのでそこは目をつぶりましょう

ドン!そして2週間ほどの工作期間を経て、納品されたのがこちら。

納品された水冷パソコン

SNSの写真にあったようなもっとビビットな黄色の冷却水を期待していたのと、もっとパイプを複雑に配管?して欲しかったのですが、まぁおおむね合格ラインですかね。

[su_box title=”スペック” style=”noise”]CPU : Intel Corei7 7700K (OC4.8GB)
RAM : GeIL GeIL DDR4 32G PC4-19200 CL15 SUPER LUCE WHITE (8Gx4)
Moterboard : MSI Z270 Krait Gaming
VGA : Galax Geforce GTX1080 EXOC D5X8GB
SSD : 960 EVO M.2 2280 (500GB)[/su_box]

ちなみに光る光らないや、LEDのカラーや輝度はリモコンで調整でき、アニメーションもできるようになっていました。
この会社は水冷オーバークロックのカスタマイズショップということで常時4.8Ghzで動作するようチューニングしてくれたようです。

リモコン

ファンがたくさんついているので動作音を懸念していましたが、ほのかに聞こえる程度でとても静かです。ゲームなどである程度負荷をかけてみましたが、ファンの音はそれでも気にならないレベルにおさえてあります。前のDELLのパソコンが負荷がかかるとウィーンと悲鳴を上げていたのに比べると平穏そのものです。

SSDの容量が心もとないですが、写真や動画などの大きなファイルは、LAN内にあるNASにすべて入れてあるので問題ないでしょう。新しいメインパソコンとしてあと5年ぐらいは活躍してほしいものです。

机の下に置いているので常に視界に入るわけではありませんが、ちらっと下を見るとなかなかの存在感です。江戸っ子は裏地に凝るといいますが、見えないところに力を入れるのが粋だと信じています。

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